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「It’s You」(Joyce Cooling) カバー

by コダ on 2006.12.18.

オリジナル:「Joyce Cooling / It’s You」 (♪試聴

女性ギタリスト、ジョイス・クーリングによる1988年の作品「Cameo」の冒頭を飾るこの曲。イントロからユニゾンするギターとスキャット、ヴィヴァ・ブラジルのクラウディオ・アマラルによる流れるような歌声、曲が進むにつれグイグイと惹きこまれていく柔らかなキーボードとリズム(同じくヴィヴァ・ブラジルのメンバーによるものです)の音色…涼しげなのにどこかあたたかかい、不思議な魅力を放つ曲です。

オリジナルレコードはレア盤としてあまりにも有名。

CDはこちら:Joyce Cooling / Cameo

 



 

Sunaga t Experience / It’s You」 (♪試聴

この曲はこのカバーなくては始まらない、とさえ言えそうな、須永辰雄氏による2001年発表のアルバム「クローカ」収録の超大傑作カバー。僕もそうですが、大半の方はこのカバーを聴いて初めて「It’s You」の存在を知ったのではないでしょうか。このカバーを聴いたある人は音楽に目覚め、ボサノヴァに目覚め、ジャズに目覚め、ある人は楽器を購入し、ターンテーブルを購入し、ある人はオリジナル盤を捜し求め…と言い出したらキリがなさそうな程に、このカバーはたくさんの人に大きな影響を与えていると思います。かくいう僕もご多聞に漏れず、これを聴いてまんまとリムショットの魔力に取り憑かれ、そしてまんまと音盤迷子になっていきました。当時1500枚程度のCDしか持っていなかった僕は、5年後にそれを超える数のレコードを所有する羽目になるのです(泣

ちなみにボーカルは、これまた激レア盤として名高い「Love, Oh Love」のVince Andrews(サックス奏者)。

CDはこちら:Sunaga t Experience / COБAKA (crouka)

 



 

Sunaga t Experience / It’s You (Versione Tokyo Bossa)」 (♪試聴

Sunaga t Experienceによる「It’s You」が更に素晴らしい理由として挙げられるのが、このニコラ・コンテによる超絶リ・エディット。ジャズ奏者たちによって完全に新しい曲として(スキャットさえも)作り変えられており、唯一サンプルしている(と思われる)のはイントロの「ティ~ンチキティティ~ン…」のみなんですが、これも「It’s You」ではなく、全然違う昔のジャズネタ(何の曲だったか忘れてしまいましたが)という、スゴイかけ離れっぷり。このリミックスを聴いたある人は音楽に目覚め、ボサノ(さっきと同じなので略)

これはMUROさんによるリミックスなどと共に、12インチやシングルCDなどに収録されているものですが、今ではおそらくどちらもかなり入手困難でしょう。残念ながら、アマゾンでも(たぶん)買えません。

(※追記:この記事を書いた数年後に12インチが再発されました)

CDはこちら:Sunaga t Experience / It’s You Remixes Plus

 



 

Rebecca Parris / It’s You」 (♪試聴

持ってなくても、この辺は知ってる方も多いのではないでしょうか。アメリカのジャズ・ボーカリスト、レベッカ・パリスによる1993年発表のアルバム「Spring」に収録されているカバー。日本でもトップレベルのレア・レコード狂、鈴木雅尭氏によるミックスCD「Premium Cuts」に収録されています。ほとんど行ったことのないオルガン・バーでたまたま聴いた、どこか間抜けな感じが愛らしいこの曲のパーカッションの音が忘れられず、最終的には友達にお願いして海外から取り寄せてもらったという思い出深いCDです。他の曲は、残念ながら2回ぐらいしか聴いてません。

CDはこちら:Rebecca Parris / Spring

 



 

Kitty Margolis / It’s You」 (♪試聴

このキティ・マルゴリスという名前を聴いてピンとくる方は、かなりの「It’s You」好きかもしれません。何を隠そうこの方、他でもない「It’s You」の作詞者です。奇しくも須永氏による「It’s You」カバーが世に出たのと同じタイミング、つまり2001年に発表された「Left Coast Life」というアルバムで、他でもないご本人がセルフカバーをしているのです。これは意外に知らない方も多いのではなかろうか。

曲のほうはかなりシンプルかつ落ち着いたテンションで、ひたすら地味に、静かに流れていきます。詩をつけた本人が当時思い描いていた「It’s You」の音色は、実はこんな感じだったのかもしれませんね。

CDはこちら:Kitty Margolis / Left Coast Life

 



 

村本玲奈 / It’s You」 (♪試聴

ヘタしたら、ウェブ上でこれを紹介するのは世界で僕が初めてかもしれない…ッ、と(ニヤけながら)ご紹介するトッテオキのカバーが、なんと日本人女性・Reynaこと村本玲奈さんによる「It’s You」のカバー。どうやってこの盤に辿り着けたのかすら今となっては全く思い出せないのですが、それゆえ、発見したときの喜びたるや層々たるものでした。

ご自身の音楽活動10周年を記念して作られたであろう、2005年発表の「10 Years Past – Reyna The Best -」というこのベスト・アルバム、今までこの方の存在を知らなかったのが悔やまれるぐらいに、アルバム全体として素晴らしい内容です。素晴らしいアレンジと演奏で見事なジャズナンバーに仕上げた「It’s You」はもちろんのこと、アルバムの冒頭を飾る「星に願いを」、チャップリンでお馴染み「Smile」、オリジナルの「It’s You」のように涼しげな「Crazy For You」や「Aqua」、優しい眠りにつけそうな終盤の「Tennessee Waltz」「Fly Me To The Moon」…などなど、聴きどころが盛りだくさんです。英語で歌ってるんだけど、どことなく日本を感じさせる歌唱と声質(悪い意味でなく)が、僕にとっては何だかとても安心できて、すごく好きだったりします。

オフィシャル・サイトでは他のアルバムの試聴も出来ますので、お気に召した方は是非。

CDはこちら:村本玲奈 / 10 Years Past – Reyna The Best -

 



 

【「It’s You」まとめ】

Sunaga t Experienceによるカバーしか知らなかったような方がいるとしたら、この特集はなかなか良い参考文献になったのではないでしょうか?…などとさも知ったような口ぶりをしてはいますが、僕もこの曲の別バージョンを知ったのはここ1~2年の間だったりします。

個人的に気になるのは、カバーした方たちがいずれもこの曲をアルバムの2曲目に持ってきているという点です。まあ偶然なんでしょうけど、先に挙げた音楽家たちがこぞって「2曲目にしたい」と強く思わせる何かがあるのかも知れません。不思議なもんです。

で、僕の知る限りではもう1曲カバーが存在していたような気がするのですが、いくら記憶を辿っても思い出せないので、本日はとりあえずここまで。別のカバーをご存知の方は、是非とも教えてください。僕にだけこっそり教えてくれてもいいです。

 



 

さて次回は、僕が地球上で最も大好きな曲のひとつであり、カバー曲を見つけると半分以上の確率で購入してしまう永遠の名曲、スティービー・ワンダーの「You Are The Sunshine Of My Life」カバーを特集する予定です。どうぞお楽しみに。

 

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