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「the Cubes / Polyhedra」がすごくよかった

by コダ on 2011.08.28.

the Cubes - Polyhedra

先日買った the Cubes のアルバム「Polyhedra (ポリヘドラ)」がすごくよかったんです。

ということで、(レビューとかぜんぜん得意じゃないんですが)ご紹介します。

アルバムを買うに至ったきっかけとか

すでにいろんなところで紹介されているので、ご存知でない方は公式サイトを見たりググったりしてもらえばいいと思うんですが、この「the Cubes」、ひとことで言うなら「現代版・ビッグバンド」といった感じです。…とか言うと The Matthew Herbert Big Band とか思い起こしちゃいそうですが、ビッグバンド演奏をライブ・サンプリングしながら新たな音楽を創りだす「プレイ・フォー・サンプリング楽団」な MHBB に対して、 the Cubes は「プレイヤーそのものをかき集めてきて音楽をつくる」という「プレイヤー・サンプリング式ユニット」という方針を採っているんだそうです。要するに、風雲!たけし城で言うところの「よくぞ生き残った、我が精鋭たちよ」っていうやつなんだと思います…!(特に必要ないうえに雑な例え)

バンマスは、映画「サイタマノラッパー」やドラマ「モテキ」などで(おなじみな人にとっては)おなじみの音楽家・岩崎大整氏。実はこの岩崎氏、なんと、かつて開催していた媚骨堂に出てもらったことのある、盟友(って少なくとも僕は思っている)「P.O.P. ORCHeSTRA」メンバーのタイセイ君なのです。

いつだったか POP のライブへ行った時に「僕こういうのもやってんすよ」と教えてもらったのがこの the Cubes でして、その時に「そのうちアルバムを出す予定」という話も聞いたと記憶してるんですが、告白すると、YouTubeにアップされていたライブ映像を見て「うわっビッグバンドなんだ、すげえな」って思ったものの、ほとんどそれっきりになっていたんですね。

もちろん興味がなかったわけではない(むしろけっこうあった)んですが、妻子ある身となった今、最近はライブもすっかり行けないような生活を送っているし、あと昨今(というほど最近でもないけど)のクラブジャズ・ムーブメントみたいなもんに少なからず辟易しているきらいが個人的にありまして、何となくそういう方面の音楽なのかなーと勝手に思い込んでいたため、なんとなく「アルバムが出たら聴いてみよう」という扱いになっていたのです。

つまりほとんどノーマークに近かったわけなんですが(タイセイ君すみません)、いよいよそのアルバムが発売されまして、5回ほど聴いてみたところですね、もうねこれが、不義理だったことを悔いるぐらいの快作!まいった!

僕はお金を払って音楽を聴く以上、たとえ知ってる人が関わっていても過剰にほめたりはしたくない(ほめたいんだけどほめない)、要するにわりとめんどくさいタイプなんですけど、いやーこのアルバムはほんと気に入ったなー。こりゃいいもん買った。

どこが気に入ったのか

前置きがたいへん長くなりましたが、全体的なところでまず言えるのは、なにせ音がいい!そしてバランスがいい!というか、好み!

僕は音楽的な技術に関してはド素人なので専門的なことはさっぱりですが、素人耳でもわかるぐらいに、どの曲も各パートの音色がクリアに聴こえてきます。最初「音がでかいのか?」とか「中高音が高いのかな」とか、慣れるまでちょっと違和感があるぐらいでした。ビッグバンドなんてただでさえいろんな音が鳴っててドカーン!なイメージなのに、こんな風に上手に聴かせられるのはきっとものすごく気を遣ってバランシングした賜物なんだろうなー。

あとすごい個人的な好みかもしれないけど、「10曲・50分弱」というアルバムなのがとても良いと思った。このぐらいのボリュームって1枚通して集中して聴けるし、気に入ったらリピートしたいと思えるし、何しろひとつの作品が10曲にまとまってる、ってすごくキリがいい。「駄曲は一切入れてません」っていう気概も感じました。

…ということをボンヤリ考えながら気づいたんですが、このアルバム、僕がもうほんと好きすぎてたまらなくて過去に記事を書いたこともあるアルバム「冨田ラボ / Shipbuilding」に似てる感じがあるんですよね。音楽的にはぜんぜん違うものの、きちんとバンマスが設定されていて、いろんな人が集まってきて作った、すごく凝縮されたアルバムっていう。

まあすべて僕が聴いた感想でしかないんだけど、すごく職人気質なアルバムだなーと思いました。僕たぶんそういうの好きなんですね。先日の山下達郎のニューアルバムも然り。

(本日時点で)好きな曲

アルバム通して聴いてるんで全体的に好きなんですけど、僕いちおうDJもやってる(つもりな)ので最後に5曲ほど挙げます。「5曲」とかっつってすでにアルバムの半数だけど。

  • tricolor (M-01)

    予備知識が全くなくても、最初の5秒聴いた時点で「あ、このアルバムいいかも」と思えそうなオープニング・ナンバー。ほんとかっこいい!そんでさらに PV がむちゃくちゃかっこいい!寝てる人もかっこいい!というわけで YouTube を見てみてください(↓)。ちなみに僕は、「あーアルバム発売されてんだよなー、そのうち買いに行こっかなー」と思いながらこの PV を3回ほど観て、「あーダメだ今すぐ買おう」っつってそのまま Amazonのページ へ飛んでいきました。

  • ebisen (M-03)

    メロディを一聴したところで、 POP や「サイタマノラッパー」などの楽曲でも垣間見えるタイセイ君っぽいトラックだなーと感じつつ、最初聴いたときはピンとこなかったというか、自分的にはとりわけ好きな感じでもないかなと思ったんだけど、何度か聴いてるうちにジワジワきました。 中盤で倍速になるっていうパターンはよくあれど、途中でサッサカサッサカと入ってくるスカ・テイストなパーカッションが妙に心地良かったり、倍速から戻ったあとの微妙にずらした(もしくはエフェクトなのか)リズムが妙に心地悪かったり、聴くほどに気に入る感じ。
  • landing feat. Cello a.k.a. Massan (M-05)

    間違いなくアルバムのハイライト・トラックと言っていいのではないでしょうか…!

    つんのめり気味のビートとベースが鳴った瞬間に「うわっカッケー」 と思ったんですが、そこにピアノループが加わり、ホーンが加わり、コーラスが加わり、うわっうわー!さらに Cello a.k.a. Massan 氏によるポエティックなラップにうっわー!!みたいな感じ。一聴して好きになりました。
  • lift me up – space cowboy (M-09)

    「別れの日 (M-08)」でもヴォーカルをとっている Chanmika 氏、それと POP の双子ラッパー・上鈴木兄弟をフューチャーした疾走ナンバー。グリグリいじられてるラップとか Jamiroquai「Space Cowboy」へ唐突に流れ込むとことか、あとホーンがとにかくむちゃくちゃかっこよくて、DJ的に言うと(顔を赤らめながら)、これがいちばんフロア栄えしそうな感じですね!イベントで流したりミックスCD作ったりするんだったら、やっぱこの曲が最もいろいろ思い浮かぶかなーという感じ。
  • eat the beat (M-10)

    09~10 の流れって BPM としてはどっちも130ぐらいで(若干 eat the beat のほうが遅そうだけど)ほとんど同じだし、曲調もアッパーだし、この2曲だけで12分以上を使ってるんですね。こういう同じ雰囲気の曲の連続って、ミックスCDでもない限り僕はけっこう飽きちゃうんですけど、 この2曲はすごく気持ちよく聴けるな~、なんでだろ?と不思議に思ってまして、ある日それをツイートしたところ、タイセイ君から「ミックスのバランスを変えているのです」とレスをいただきました。な、なるほど~…(よくわかんない)。

    「lift me up」は中~高音を強め、「eat the beat」は低~中音を強め… とかそんなようなことなのかな。まあ言葉の意味はよくわからんがとにかくすごいなと思った。

    それとこの曲、今日これだけは何としても言いたかったんですが、実は僕とタイセイ君の会話がきっかけで生まれた曲(!)なんだそうで、 「原案・コダです」とのありがたいお言葉をいただきました。スゲー!正直、会話の内容さっぱり覚えてないんですけど、たぶん「米米CLUBいいよねー!」とかそんなんだった気がする。とにかくうれしいっすなー。なので皆さんも「ああこれが原案・コダなのだな、コダさんありがとう」とか思ってもらえると嬉しいです。でも外で言わないでね

おまけ: 2011/09/09(金)、代官山「UNIT」でリリースパーティ

だそうです。ついに僕にも、 the Cubes ライブを体験するタイミングがやってきた…!

ってことで(今さらですが)僕も喜び勇んで遊びにいこうと思っています。楽しみー!

 

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