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りこちゃん

by コダ on 2012.03.23.

0323-01

公園には様々なドラマや発見があります。

きのう、義母が2歳になるうちの娘を公園へ連れていってくれたそうなんですけど、その夜に奥さんから又聞きしてたいへん感銘を受けたというか「子どもってすげえなー」と思ったお話。

 

* * *

義母と娘が公園へ行くと、砂場にいた小学生ぐらいの女の子が、500mlの空きペットボトルに砂を詰めては出し、詰めては出し、みたいな感じで遊んでいたんだそうです。

最近うちの子どもは砂場が大のお気に入りでして、そんなん見ちゃったらもう気になってしょうがないわけです。すかさずその子へ歩み寄り、遠慮のかけらもなく「なにちてんの」と聞く娘に、彼女はツンとした感じで「すなどけい」と答えたそうです。

砂時計なんて知らないうちの子がポカーンとした顔になったことはたやすく想像できるわけですが、しかしそこは脳みそが好奇心と食欲で埋め尽くされているわが家の2歳児、ひるむこともなく「たのちゃんも、やる~」と言い出したそうです。

(※ぜんぜん正しく言えてないんだけど「たのちゃん」というのは娘の名前です)

つまり、僕みたいな「自分の子は好きだけど、別に子ども全般が好きというわけでもない人」なんかからすると「うわ~メンドクセーことになりつつあるわ~・・・」とか思うような状況になったらしいんですが、その女の子は、何も言わずうちの子にペットボトルを差し出し、おかげで娘は一緒に「すなどけい」をやらせてもらえたのだそうです。どんな遊びか知らないけど。

 

一緒にいた同級生の男の子が「りこちゃん、りこちゃん」と呼んでいたのでその子の名前がわかり、りこちゃんたちが小学3年生であることも判明したころにはもうだいぶ仲良くなって(仲良くしてもらって)おり、義母は子どもたちをただボケーと見守っていたそうです。

しかし楽しい時間はあっという間。夕方になってきたので、義母もそろそろ帰らないとまずいなと思い「もう帰ろう」って言ったらしいんですね。

でも子どもにしたら、せっかくすげえ楽しいのに帰りたくないわけです。

「帰ろうよ~」「たえらないもん、まだ、あしょぶもん」が始まりますよね。

幼い子を持つ親御さんにはおなじみの永久水掛け論です(泣)

 

さて、ここでりこちゃんが登場です。

りこちゃん、何したと思います?

 

「はやく帰らないとママ待ってるよ。心配するから早く帰らないとダメだよ。じゃあ、あたしが迷路つくってあげる!」と言って、そこらへんに転がっていた石ころで、地面に迷路を描きはじめたんだそうです。

スタート地点はうちの娘が立っている場所。

そしてゴールは、義母が子どもを乗せてきた自転車の停めてある場所。

 

・・・・・・りこちゃん!!!泣

 

かくしてわが子は、りこちゃんにまんまと手を引かれながらゴールまで辿りつき、停められていた自転車にそのまま乗せられ、満足しながら帰路に就いた・・・とのことです。

帰り際、りこちゃんはやはり少しツンとしながら、娘にこう言ったそうです。

「あたし、りこって言うの。あなた何ていう名前なの?」

 

りこちゃん、一生ついていきます。(僕が)

* * *

 

りこちゃんがとても賢い子であることはもはや疑いようがないのですが、そのなかでも僕が特に「すごいなー」と思ったことがふたつあります。

 

ひとつは言うまでもなく、「迷路で子どもを誘導させて、何ひとつ気分を悪くさせることなく帰らせる」という、そのアイディア。

大人ってこういう時どうしても「自分の中にある知識」から引き出そうとしてしまうので、それは「アイディア」とはちょっと違う気がするんですね。さらに「早く帰らせたい」っていう大人の都合が滲み出るもんで、「ごはん出来てるってさ」とか「帰っておえかきしよう」とか、思わず「その先の話」をしちゃうんですね。まさに今が楽しい子どもにとっては「は?あんた何言ってんの?意味わかんないんすけど」ってなもんなのです(たぶん)。

そこへいくと、りこちゃんは「この子を上手に帰らせるには」→「迷路だ!」っていう純粋なアイディアからの行動だと思うんですよ。もしかしたらりこちゃんには弟や妹がいて、お世話をすることに慣れているだけなのかもしれないけど、それにしたって、さっき初めて会った「どこの馬の骨ともわからない幼児」なんて、そもそもりこちゃんが帰らせようとする必要は全くないわけです。それを、「今あるもの (石ころと地面)」だけを使って一発で納得させるこのアイディア!はあーすごいわー!シビれるわー!と思わず唸ってしまいました。

 

それからもうひとつ。「最後の最後で自分の名前を名乗って、相手の名前をたずねる」という、この潔さ!いやーもう抜群にかっこいいじゃないっすか。

なんかのCMで「子どもは名前なんて聞かなくったって仲良くなれる」みたいなのがあった気がしますけどあれってまさにその通りで、子どもって相手の中身がとにかく全てで、名前とか年齢とか、どこに住んでるとか、そんなもん本当にどうでもいいんですよね。

僕なんかもうすっかり35歳なので、公園で子どもを連れたパパやママと話す機会があると、何となく気まずさもあって「おいくつですか?」とか「お名前は?」とか思わず聞いちゃって、年齢が近かったりすると「この子は感じもいいし、仲良くなってくれたらうれしいなー」なんて打算的に考えちゃうんですけど、我ながらつまんねえ野郎になっちまったもんだなと、その話を聞いて痛感した次第です。

と同時に、自分が子どもだったころを思い出してみると、確かに毎日のいろんな小さなことがいちいちキラキラしてたし、小さなことだけど今でも覚えていることは多いなあと、そんなことを今日ずっと考えていたら、ちょっと子どもが好きになりました。ちょっとだけど。

 

ところで今日、早く帰宅したら子どもがまだ起きてたので、ぜひ昨日の「りこちゃん」の話を本人の口から聞きたい・・・!あの感動をもう一度・・・!と思いまして、「きのう公園に行ったんでしょ、なにして遊んだの?」って聞いてみたんですよ。

子どもはうれしそうに、「ええっと、しゅべりだい、やったの~!」と答えていました。

 

その公園にすべり台がない、ということはもはや言うまでもありません。

 

子どもってすごいよね。

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Comments: 2
  1. kaname (p)

    りこちゃん、僕もついていっていいですか?

  2. コダ (p)

    みんなでついてったらいいと思います!(会ったことないけど)

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