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ミックスCDの作りかた(7) 「トラックを分割する」

by コダ on 2012.06.10.

「ミックスCDの作りかた」、第7回目は「トラックを分割する」です。
前回の記事はこちらです。( もくじはこちら )

ミックス音源を1曲ずつに分割しましょう

Sonic Foundry Sound Forge

前回ご紹介した「Sound Forge」という音楽編集ソフトを使って、ミックス音源をトラック分割する方法をご説明します。

このソフトでなくても、例えば「Audacity」などのようにフリーソフトでもトラック分割できるものはあるようですが、まあ他のソフトでもオペレーションはそう大差ないはずですので、今回の記事を読んでもらえればだいたいの要領はわかるのではないかと思います。

なお、僕もフリーソフトを使ってみたいとは思っているので、機会があれば後日ご紹介します。
しかし僕自身がなにぶん面倒くさがりでして、新たにソフトを調べたりする気力がないため、もしおすすめのソフト・紹介してほしいソフトなどありましたら是非教えてください。

以下の内容について書いています

なお、後半のプチ音に関する言及は、手順だけ知りたい方は読まなくても大丈夫です。
内容はすごく細かいですが得るものがほとんど何もありません

トラック分割の手順(とコツ)

PC環境上の理由でどうしても無理、というわけでもない場合は、作業の前にMASTERデータのバックアップ(ファイルコピー)を必ず取っておいてください。今回の作業でミスをすると、せっかく録音したミックス音源が壊れたり消滅することがあります。

なお、今回説明する手順では、OSにWindows XPを使用しています。
それでは以下、手順です。

図1: ミックス音源(wavファイル)を開く

まずは編集ソフト上でMASTERデータ(wavファイル)を開きます。
60分の音源で約600MBとサイズが大きいため、開くまでに少し時間がかかります。

図2: 波形表示されたデータ(1/4096サイズ)

MASTERデータが波形表示されます。上図は時間軸の倍率が1:4096サイズで表示されているものです。「00:00:30」から「00:00:31」のところがちょうど1秒です。
なお、これは約50分のミックス音源です。この状態で表示できる範囲は最小で 1:262144 、最大で 24:1 です。 (最小サイズだと音源が全てウィンドウ内に表示されます)

図3: トラック分割したい箇所を再生しながら探す

波形の適当な箇所をクリックするとそこが選択され、縦ラインが点滅します。
再生するとその場所から音が流れます。トラック分割したい箇所を探してください。
分割する箇所はどこでも構わないのですが、僕の場合は基本的に、「ミックスが開始される箇所から何小節か前の部分」で分割するようにしています。
(これには理由があるのですが詳細については後述します)

図4: 波形を拡大表示していく

だいたいの箇所を選択したら、波形を少し拡大します。(上図は1:1024サイズ)
このソフトだと、波形表示はマウスホイールで拡大・縮小できます。

図5: 波形が安定している箇所を探す

キックが入る直前など、波形が比較的安定している(振り幅が少ない)箇所を探してクリックで選択します。徐々に波形を拡大しながらこれを繰り返します。
だいだいこの辺でいいかな、となったら最大サイズで表示させてください。

図6: トラック分割位置を決定する

「←」「→」カーソルキーで選択箇所を移動させ、LEFT/RIGHTとも0dbになっているポイント、なければそれに極力近いポイント、を探します。
ここで見つけたポイントがトラック分割箇所になります。クリックして選択してください。
(ここをトラック分割箇所とする理由についても後ほど述べます)

図7: 表示を最小サイズに戻す

トラック分割箇所が決まったら、そこを選択した(縦ラインが点滅している)ままの状態で、表示を最小サイズまで戻します。
このとき別の箇所をクリックすると、選択箇所が変わってしまうので注意してください。

図8: 切り出すトラックを選択

切り出すトラックを選択します。
トラック分割箇所より前、つまり左側のデータをすべて選択します。
このソフトの場合、「Ctrl」+「Shift」を押しながら「←」キーで選択できます。

図9: 選択した部分を切り取り

選択したデータを切り取ります。
「コピー」ではダメです!必ず「切り取り」です!

図10: 新規ファイルを開く

新規ファイルを開きます。

図11: 新規ファイルにトラックを貼り付け

先ほど切り取ったトラックを新規ファイルに貼り付けます。

図12: トラックを「名前を付けて保存」する

貼り付けたデータをwav形式のファイルで保存します。
上図ではファイル名を「01.wav」としていますが、このように「01.wav」「02.wav」・・・という感じで曲番号のみのファイル名にしたほうが便利です。
また、ファイル名順に並べたときに正しい順番になるよう、数字が1ケタ代のものは10の位に「0」を必ずつけて、全てのファイル名をケタ合わせしましょう。
(「1.wav」「2.wav」・・・「10.wav」とはしない)

図13: 1曲目のトラック分割完了 (これを曲数分繰り返す)

これで1曲目のトラック分割が完了しました。
1曲目が切り取られた状態のMASTERデータに戻り、ここまでの作業を繰り返します。

図14: 全て切り取ったMASTERデータを保存せずに閉じる

上記の要領で、すべての曲を分割して保存したら完了です。
波形データがなくなった状態のMASTERデータを上書き保存せずに閉じましょう。
MASTERデータのバックアップを取っていな場合、ここで誤って上書き保存してしまうことは「MASTERデータの消失」、つまり死亡を意味します。くれぐれも気をつけてください。

 

作業はここまでです。

ちょっと面倒くさいし、地味に時間を要する作業なのですが、慣れてくると流れ作業で出来るようになります。途中でやめたりせずに、1日(=1回の作業)で一気に作業してしまったほうがいいと思います。

あとこの作業は、「切り取った曲を消してしまったー!」「切り取ったあとのMASTERデータを上書き保存してしまったー!」などという悲惨なオペレーションミスをついついやってしまいがちです。僕もよくやります。
そうならないよう、やはりバックアップは必ず取っておくことを強くお勧めします。

長編コラム: 再生時に曲間で発生する「プチ音」とその対策(案)

トラック分割されているミックスCDを聴いていると、次のトラックが再生されるところで「プチッ」というノイズが入っていることがあります。
どの程度の人がお気づきかわからないのですが、というか、僕の知る限りでは「多少のものなら気にしない・気づいてない」という人がほとんどのようなのですが、

あれ、僕、すっっごい嫌いなんですよ。

そもそも、アナログレコードでもないのに曲と関係ないノイズが入っているという時点で許せないし、あとミックスCDってミックスされてるところがキモなのに、そこにノイズが入っているなんて憤懣やるかたない思いです。しかもそこからミックスが始まるわけでしょ?それって要するに漫才師が「今から面白いこと言いますよ~面白いこと言いますよ~」って言ってんのと一緒ですよね?笑えます?興ざめするよね?いやほんとにあれ(以下ずっと文句が続く)

・・・というわけで思わず熱くなってしまいましたが、そのぐらいプチ音がイヤなんです。
友だちにもらったミックスCDの感想を聞かれ「プチ音が入ってなければもっと良かった」と答えることもしばしばです。しかしほとんどの場合、「あれ?入ってた?」とか言われるので、もしかしたら僕にしか聴こえていないのかもしれません。(ノイローゼ)

なぜプチ音が入ってしまうのか。
対策はないのか。

僕は今まで何年間も、ひとりきりでこの問題と戦い続けてきました。(地味に)
結論から言うと「よくわからない、というか全然わからない」というところなんですが、プチ音が発生する要因はおそらく複数あって、

  • ライティングソフト(またはPC)に問題がある
  • 再生機の性能や相性などによってプチ音が発生する
  • トラック分割のやりかたに問題がある

ここらへんに原因がありそうです。
で、その中でもけっこう怪しいと思っているのが、今回ご紹介した「トラック分割」です。

今回ご紹介した手順で、「LEFT/RIGHTともに0dbになっている(またはそれに近い)ポイント」を分割ポイントとしてご紹介しましたが、この面倒な作業は、何を隠そう「プチ音が発生しにくいポイントだから」という理由からきているものです。

これは、今まで僕がいろいろと試してみた限りでは最もプチ音の発生する可能性が低い方法です。逆に、波形が大きく振れている箇所でトラック分割するとプチ音が必ず発生します・・・と言い切りたいんですが、発生しないこともあります。つまり原因がよくわからないのです。

しかも忌々しいことに、僕がこんなに毎日悩んでいるにも関わらず、それでも完成品を聴いてみると、プチ音が発生していることがあるんです。もうはっきし言って気が狂いそうです。
「その話まだ続くんすか」って思われてるかもしれませんけどまだ続きます。

そこで、もうひとつ手を打ってあります。
手順中、僕がトラック分割箇所を「ミックスが開始される箇所から1~4小節ほど前の部分」に設定しているのは「プチ音が入ってしまった場合のやむを得ない対策」です。

プチ音の後にミックスが始まるので、ミックスしている箇所がバレるという点では解決してないんですが、プチ音と同時にミックスが始まるわけではないので、もしプチ音の原因が「再生機器によるもの」だった場合も、ある程度の対策としては有効であろう、という妥協案です。
もちろん僕としてはぜんぜん納得してません。

ということで(無駄に)長くなりましたが、もし「プチ音の発生理由」「確実に発生しない方法」をご存じの方がいらっしゃいましたら是非お教えください。
世界からプチ音が消える日が来ることを、僕は毎日お星さまに祈りつづけます。

(ようやく)終わりです

「ミックスCDの作りかた」というこの特集を公開するにあたり、僕いちばん言いたかったことは「カンペの重要さ」「僕がいかにプチ音を忌み嫌っているか」の2点のみだったのですが、今回ようやくその目的が達成されました。うれしいです。そして無駄な長文すみません。

さて、いちばん地味で大変なトラック分割も完了。
次回は「CDを焼く ~ 音源をチェックする」 を公開予定です!

[ 「ミックスCDの作りかた」もくじ ]

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Comments: 4
  1. TOKYOROSE (p)

    あのノイズは気になりますね。
    一気に素人感満載の仕上がりになってしまいますよね。
    僕は、面倒ですがCDレコーダーでチャプター打ってます。

    • コメントありがとうございます。
      そうなんです、素人感満載!その感じがイヤなのです!
      僕も以前はCDレコーダーで曲番つけながらミックスしてましたが
      面倒なのと、レコーダーがわりとすぐ壊れちゃったのでやめました。
      録音するにはやっぱりPCがいちばんだとは思うんですけどねー

  2. たかはし (p)

    とってもタメになるし面白いです笑

  3. ありがとうございます。
    しかしながら、あんまりタメにならないということだけは自信をもって言えます。

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