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ミックスCDの作りかた(8) 「CDを焼く ~ 音源をチェックする」

by コダ on 2012.06.20.

「ミックスCDの作りかた」、第8回目は「CDを焼く ~ 音源をチェックする」です。
前回の記事はこちらです。( もくじはこちら )

ついにCDが焼きあがります

B's Recorder GOLD

1か月以上に渡る「細かすぎる選手権」ことこの連載、いよいよ佳境に入ってまいりました。
今回は、「B’s Recorder」でCDを焼く手順と、焼いたCDのチェックについてご説明します。

※第6回目の記事で、一部表記とリンクが「WinCDR」になっていましたが、正しくは「B’s Recorder GOLD 8」でした。すみません。ちなみにWinCDRも一時期使ってましたが、きちんと焼けますのでご安心ください。

で、第6回目でもご説明したとおり、必ずしもこのソフトを使用しないといけないわけではありません。フリーソフトや家庭用PCを購入した際に同梱されているソフトなどでも、ほとんどの場合は問題なく使えると思います。
ただし、「トラックの先頭と末尾に入る無音時間(プリギャップ・ポストギャップ)をゼロ秒に設定できるソフトであること」は必須条件となりますので、その点はご注意ください。

なお、フリーソフトについては機会がありましたら後日レポートしたいと思っています。
おすすめのソフトをご存じの方はぜひ情報をご提供いただけると幸いです。

以下の内容について書いています

空のCDRを用意する

兎にも角にも、これがないと始りません。
特別にオススメのものはないんですが、僕は基本的に「スピンドルケース」と呼ばれる筒型のケースに入っているのものを50枚単位で購入し、プラスチックのCDケースは別に買うようにしています。

さまざまなメーカのものがありますが、僕がCDRを選ぶ基準は

  • 日本製、または日本のメーカのもの
  • 安いもの
  • レーベル面が無地のもの (主に「ホワイトレーベル」と呼ばれるもの)

です。それだけです。
量販店だと、だいたいTDKとかmaxellあたりが安く売られています。1000円前後です。

蛇足ですが、5~6年ほど前、eMARKというメーカが下記のようなCDRを売ってました。

emarkレコード盤を模したCDRです。
レーベル面は印刷可能、裏面は真っ黒(!!)というこだわりっぷり。50枚で1600円程度と「いつもよりちょっと出せば買える」という程度で、品質もまったく問題なし・・・という文句なしの逸品でした。
残念ながらほどなくして生産停止となってしまったため、わが家にも10枚程度しか残っていません。当時200枚買ったんですが、もっと大量に買っときゃよかったと後悔してます。

なお「レコード盤デザインのCDR」というと、三菱化学メディアが出しているものは昔から量販店などでもよく見かけますが、はっきり言ってすごくダサいので買う気がしません。ここまでイイ線ついてきたのにどうしてレーベル面に色つけていろいろ書いちゃうかなー、ホワイトレーベルのも出てる(た)みたいだけどどうして10枚セットまでしかないかなー、50枚割安パックで出せば買う人いっぱいいるのになー、と残念でなりません。まあデザインなどを見る限りでは、50代以上の「懐かし系購買層」をターゲットにした商品なのかもしれません。

あと最近、eMARKの後追いらしき別メーカもほぼ同じデザインのものを出しているようですが、価格がちょっと高いです。さらにさっき見つけたAmazonで売ってるアモルフォンというメーカのやつなんて50枚で約7000円ですよ!eMARKのやつ200枚買えんじゃん!ということで、いくら何でもちょっとボリすぎです。「厚紙ジャケ付き」というのは正直くすぐられます。正直かっこいいです。超欲しいです。ですがボリすぎです。断言します。ボリすぎです。(しつこい)

というわけで、こういったカッチョいいものは「CDR負けしないカッチョいいミックス」が作れたときに満を持して買うといいでしょう。「CDRはいいね」とか言われた日にゃあ心が折れます。

CDへの書き込み手順

本題に戻ります。CDへの書き込み手順についてです。

この手順は「B’s Recorder GOLD10」のマニュアルを参考にしました。
今回ご説明する内容は、「3-4 ウェルを使用して音楽CDを作成する」「3-6 無音部分のない音楽CDを作るには~ギャップサイズの設定」に詳しく書いてあります。

それでは以下、手順です。
OSにはWindows XPを使用しております。

図1: 音源をトラックウェルにドラッグ&ドロップ

ライティングソフト上で、ミックス音源を準備します。
エクスプローラ画面(左上部)で音源の入っているフォルダを開き、ファイル一覧(右上部)から全てのwavファイルをトラックウェル(下部)へドラッグ&ドロップしてください。

図2: トラックウェルの曲順を確認する

前回の作業で、ファイル名を「曲番号.wav」という命名規則で保存していれば、おそらく自動的に正しい順番でトラックウェル上に並ぶと思います。もし並んでいない場合は、トラックウェル内でドラッグ&ドロップして正しい順番に並べてください。

図3: 「ディスクアットワンス」にチェックを入れる

中央右の「ディスクアットワンス」にチェックを入れます。
チェックボックスがない場合は、どこかのタイミングで「トラックアットワンス」「ディスクアットワンス」のいずれかを選択する場面が出てきますので、そこで選択してください。
これらの用語の意味は・・・知りたければググってください。

図4: 「ギャップサイズ編集」を選択

ここからが重要です!
トラックウェル上で右クリックし、「ギャップサイズ編集」を選択します。
または「編集」メニューから「ギャップサイズ編集」を選択してください。

図5: プリギャップ、ポストギャップを0秒に設定する

プロパティ画面が開かれます。
下部の「プリギャップ」「ポストギャップ」設定をいずれも「0秒」に設定して、「統一」ボタンをふたつともクリックします。中央のプリギャップ・ポストギャップの「サイズ」が全て「00:00:00」に変更されます(※)。確認後、「OK」をクリックしてプロパティ画面を閉じてください。

※注: なお、B’s Recorderの仕様(なのかな?)で、1曲目のプリギャップはデフォルト値(2秒)を変更することができません。つまり、1曲目の頭だけは最大2秒の無音が発生します。

図6: CD-Rをセットする

「書込み」ボタンをクリックし、空のディスクをドライブに挿入します。

図7: 書き込み設定を行う

書き込み設定画面が表示されます。
この後、焼いたCDの音源チェックをしますので、まずは枚数を「1枚」とします。

なお、「書き込みの種類」「書き込みの速度」はPCおよびCDRの性能にもよりますが、完成を急ぎすぎて「最高速度」に設定すると、場合によっては書き込みエラーが発生するかもしれません。このへんは、失敗してCDをオジャンにしながら自分で目安を覚えてください。
ちなみに、わが家のPCは24倍以上だとたまにエラーが出るため、1枚目(MASTER版として保管しておくもの)を焼く時は4倍、その後は8倍~16倍で焼くことが多いです。

図8: いざ、クリック

全ての設定が完了したら「開始」をクリックします。
なおCDを焼いている間は、他のアプリケーションを起動して何か作業をする、ということは避けたほうがいいです。(まあ最近のPCなら少しぐらいは大丈夫だと思いますが)
また、ウイルス対策ソフトのようなCPUを食う常駐ソフトも極力停止させましょう。

図9: 書き込み中

CDが焼きあがるまでビールなどを飲みながら待ちます。
ドキドキ。

図10: 書き込み完了

チーン!
パンが焼けたかのような小気味良い音とともにCDが焼きあがりました!
やったぜ!やったぜ母ちゃん!

図11: プロジェクトを保存

最後に、今回設定した曲順やギャップサイズの情報を「プロジェクト」として保存します。
(次回以降は、このプロジェクトファイルを開くと今回の設定でCDが書き込めます)
「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」を選択し、任意の名前を付けしょう。保存場所は、ミックス音源を格納しているフォルダなど、どこでもOKです。

 

作業はここまでです。

よし、じゃあこの調子で2枚目のCDを・・・といきたいところですが、とりあえず心を鎮めましょう。このCDが正常に聴けるのかどうかはまだわかりません。

ということで、ついに完成した1枚目のCDの音源チェックをします。
チェック結果が良好であれば、ついに「ミックスCD」の完成です!

CDをチェックする

「え~またチェックすんのかよ~めんどくせ~」という気持ち、充分わかります。
わかりますが、これが最後です。ここまできたら頑張りましょう。

この最終段階で僕がチェックしている内容についてご説明します。
確認項目は以下のとおりです。

  • オーディオ機器でCDを再生してチェックする
  • CDをmp3化し、iPodなどの携帯音楽プレイヤーで再生してチェックする

「え~ふたつもやんのかよ~めんどくせ~」ですよねわかります。

黙って聞けコノヤロー!(力技)

まずCDのチェック。これは、すべて通して聴く必要はありません。
ここでは、僕が前回アツくなってご紹介した「プチ音」が入っていないかどうかを確認します。「曲に切り替わる前後」の部分だけをスキップや巻き戻しでチェックし、プチ音が入っていないことを全ての曲間について確認します。
再生機器によってプチ音の 目立つ/目立たない はありますが、いわゆる「普通のミニコンポ」的なもので聴いてみて、プチ音が聴こえない(またはほとんど目立たない)というレベルならまず大丈夫です。

そしてmp3化したデータの確認。
プレイヤー(PC)を持ってない場合は仕方ありませんが、確認できる環境をお持ちの方は極力確認しましょう。僕はiPhoneに取り込んで確認しています。
これもCDチェックと同じで「部分確認」のみでも良いっちゃあ良いのですが、mp3化したデータは「最終確認」として、一度でも通して聴くのがベストだと思います。(理由は後述)

なお確認の際はいずれも、ヘッドフォンやイヤフォンを用いて行ってください。
スピーカーから聴くとプチ音を聴き逃す可能性が高いので、ほとんど意味がないです。

「最終確認」はなぜ必要か?

ミックス録音したときに音源確認したじゃん、と思われるかもしれませんが、このときの確認はあくまで「ミックス自体に問題がないか」という「内容確認」です。
最終確認は「『ミックスCDとして』正常に聴けるか」という「動作確認」の意味で行います。

「MASTER版となるCDを作る際にたまたま音飛びしていた」という可能性もゼロではありません。後日これを使ってコピーしたとすると・・・ご想像どおりの残念な結果となります。実際にそういったCDをもらったことも何度かありますが、さすがに何度も聴く気にはなれません。せっかく作ったのに、しかもミックスには何ら問題ないのに、もったいないですよね?であれば、やはり一度は通して確認しておくべきです。

ではなぜ、わざわざCDを再度データ化(mp3化)して確認するのか。
それは、「CDをmp3化して携帯プレイヤーで聴く」というパターンが、現在の音楽事情で最も多いであろう「聴かれかたの最終形態」であるからです。

携帯プレイヤーもPCも持ってなくて「音楽はCDでしか聴かない」という方も当然たくさんいらっしゃるとは思いますが、視聴者層(なんて言ったら大げさですが)を考えてみると、やはりこのご時勢、スマートフォンやmp3プレイヤーで聴かれるケースが最も多いと思われます。特に「ミックスCDを聴こうとするような人」であれば尚更です。

もっとも聴かれる可能性の高い方法を用いて正常に聴ければ、正常に聴ける方も多いであろうと判断できるし、「mp3化して聴ける」ということは、変換元であるCDも問題ないだろうと考えることが出来ます。
ということで、一見面倒くさいようですが、実はこれが最も効率の良い方法なのです。

プチ音が発生していた場合の対処方法

音源チェックでプチ音が発生していた場合の対処方法です。
全曲となるとさすがに大変ですが、そうでなければすぐに直せます。

以下では「Sound Forge」を使って「2~3曲目の間のプチ音を消す」例をご説明します。

図12: バックアップコピー

該当する曲、つまり「02.wav」「03.wav」のバックアップコピーを取っておきます。
(ファイル名は何でも構いません)

図13: 該当ファイルを開く

「02.wav」「03.wav」を開きます。

図14: 前の曲の最後尾を選択

ミックス前の曲(ここでは「02.wav」)を選択して、波形データの最後尾をクリックします。
縦ラインが点滅したら、最大サイズで表示します。
操作方法の詳細は前回ご説明した手順をご確認ください

 図15: 最後尾から20コマ程度の波形を選択する

最後尾から20コマ(目盛)程度を、「Ctrl」+「Shift」を押しながら「←」キーで選択します。
(厳密に20コマを選択する必要はありません)

 図16: フェイドアウト編集する

その状態で、「Process」⇒「Fade…」⇒「Out」を選択して実行します。
選択された箇所が右に向かって下降する山なりの波形になります。

 図17: 後の曲の先頭を選択

ミックス後の曲(ここでは「03.wav」)を選択して、波形データの先頭をクリックします。
縦ラインが点滅したら、最大サイズで表示します。

図18: 先頭から20コマ程度の波形を選択する

先ほどとは逆に、先頭から20コマ(目盛)程度を選択します。
(ここも厳密に20コマを選択する必要はありません)

図19: フェイドイン編集する

その状態で、「Edit」⇒「Fade…」⇒「In」を選択して実行します。
選択された箇所が右に向かって上昇する山なりの波形になります。

図20: 上書き保存する

「02.wav」「03.wav」を両方とも上書き保存します。

 

作業はここまでです。

編集するデータは本当に微々たるもの(たぶん0.01秒以下)なので、少しぐらい多めに フェードアウト/フェードイン させても音源にはほとんど影響はありません。ただ、あまりやりすぎると音が切れてしまう場合もありますのでご注意ください。

これで再度CDを焼いてみて、プチ音が出ないかどうかを確認してみます。
おそらく消えていると思いますが、万が一まだプチ音が出ていたら・・・もうここは「自分がどこまで許容できるか」です。ノイローゼにならない程度に頑張ってください。

なお上手くいかない場合は、「後の曲の先頭を少し切り取って、前の曲の最後尾に貼り付る(挿入する)」とか、「ほんの少しだけトラック間の波形データを消す(選択して「Delete」キーで消去できます)」などでも解決する場合があります。バックアップを取ったうえで色々とやり方を試してみてください。

これは僕のiPhoneだけの問題なのかも知れないのですが・・・「CDだと正常に聴けるのに、iPhoneで聴くと曲間で音が途切れる」ということがごく稀にあります。またも登場するあの忌々しいプチ音問題・・・しかも「プチ音」という生易しいものではなく、完全にカクッと音が止まるレベルです。最悪です。「iPhoneで確認する」のは、そういった理由もあるのです。

これについてはもう全く原因がわからないのですが、「自分以外のiPhoneでも同じ現象が起こるかもしれない」「そもそも自分がちゃんと聴けないのは嫌だ」という理由から、この方法で音源チェックをするようになってからは、該当するトラック分割箇所を修正するようにしています。
(上記と同様の方法でトラック間を修正すると直ります)

ちなみに以前iPod Classicを使用していた頃は、まったく同じ音源であるにもかかわらず、このようなことは起こりませんでした。iOSの問題なのでしょうか・・・

やったぜ母ちゃん!

念願の「ミックスCD」がついに完成しました!
この喜びを是非お母さんに伝えてください!(伝えなくてもいいです)

あとは作りたい枚数分だけCDを作るのみ!・・・なのですが、何枚も作ろうとすると、焼くだけでけっこうな時間がかかってしまいます。しかも、手順中で述べた通り、CDを焼いている間は基本的にPCを使うことができません。
ですのでCDを焼くタイミングは、印刷したジャケットをカットしたりケースに収容したりといった「PCを使わない作業をしているとき」とか、もしくは「何もしてないとき(テレビ観てたり)」などが最も効率的です。

さあそんなわけで、大変な作業はここでほぼ終わりました!
次回は「CDジャケット(ジャケット画像)を作る」を公開予定です。

[ 「ミックスCDの作りかた」もくじ ]

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